前回はVライバーが知っておくべきLive2Dの知識における、依頼編について触れました。
「何が動くかはわかった。
でもどう動くのかがわからない。」
Live2Dモデルを個人的に持ったことがない方は、まずこの問題にぶつかるかと思われます。
今回はVライバー向けの細部動作知識 Part 1。
これを知っておくと、イラストレーターさん(ママ)へパーツ分け依頼とモデラーさん(パパ)へのモデリング依頼がスムーズになる。
そんな知識の一部をご紹介します。
目次
ToggleLive2Dモデルの瞳に注目してみる
今回は瞳1点だけに注目していきましょう。
※ 姉妹事務所 bond所属ライバー「水海月なの」さんに特別にご協力いただいております。
雑談配信は顔がアップの状態での配信が必然的に多くなります。
その顔のパーツをいかに動かすかが重要になります。
その中でも細かく可愛い動きを実装できるのが瞳です。
お借りした水海月なのさんのモデルを少し改造してみました。
更に生きている感が伝わってきますね。
瞳のハイライトなどのパーツがしっかりわかれていると、まばたきの際にゆらすことが可能です。
こういった動き、イラストレーターさんへの依頼時点で決めておくとメチャメチャ大助かりです。
依頼内容は
「瞳の中の光もいっぱい動かしたいからパーツ分けてほしい!」
でいいんです。
おおまかな瞳の中の動きがイメージできるのであれば更に良いでしょう。
それをイラストレーターさんに伝えて、伝わらなかったら何度かやり取りしてでも伝えましょう。
後のモデラーさんにも同様に伝えましょう。
「瞳のパーツを細かくわけてもらったから、こう動かしてほしい!」
イラストが完成した後だと、ここまで伝えることができるでしょう。
眼の物理演算は作業負荷が少ないほう
瞳の物理演算は、モノにもよりますがモデラーさんの負荷は少ないほうです。
腕や髪などと違って描画順とか考えなくていいし・・・
モデラーさんごとの好みにもなりそうですね。
動かしたい内容によっても変わってきます。
「瞳の中で炎を燃やしたい」とか、「瞳の中で波を立てたい」などは負荷が少なめ。
目の動作以外を起因とする瞳内の動作などだと・・・正直やりたくないですね・・・(というくらい大変です)
例)←を見ているときだけ瞳の中の動作が違う
先程の水海月なのさんのような例ですと、ざっくりこんな処理を追加しています。
単体で見ると
「なんでそれがあの動きになるんだ・・・」
と思いますよね。
この動きを物理演算で処理することにより、瞳の中が揺れるんです。
これが
「瞳のパーツとかわけわからないから適当でいいです!」
と依頼すると、後からこういった修正を行うこともできなくなってしまいう可能性が・・・
Vライバーも知識を持っていると、「これもやってほしい!」の範囲が広がります。
モデラーさんが「いや、それは無理です。」と言ったら無理です。
この記事を読んだ皆さんなら、そこで駄々をこねないことでしょう。
無理という言葉の裏には、パーツが足りなかったり、動作の組み合わせが複雑だったり(筆者がやりたくないと記載した部分)などの要因があります。
しかし、担当モデラーさんが「いけます!」と言ったらやってくれます。
担当モデラーさんの「いけます!」が返ってくるような依頼内容を、「いけます!」と言いたくなるようなパーツ分け依頼をしていきましょう。
今回はここまで!