これまでLive2Dのちょっとした知識を書いてきましたが、今回は箸休め。
実はいろいろなところで見かけるLive2Dですが、一番有名なのはVTuberアバターですね。
IRIAM(イリアム)のVライバーをご存じなら、VTuberも8割以上の方が知っていることでしょう。
今回はそのVTuberについて着目した内容。
「VTuberって大変」という内容ですLive2Dの知識じゃないじゃんってツッコミがあるかもしれませんが、ちゃんとLive2Dに関する内容です・・・。
目次
Toggle各アバターの動かし方の違い
IRIAM(イリアム)でご活躍されている皆さんでLive2Dを獲得した方は最初に気づいたことでしょう。
Live2Dモデルを動かす大変さを。
IRIAM(イリアム)の立ち絵とLive2D、そしてVTuberを比較してみましょう。
IRIAM(イリアム)の立ち絵の場合
IRIAM(イリアム)の立ち絵から生成される動作はとても優秀で、ライバー本人の動作が最小限で済むよう調整されています。
もちろんその分だけ動作可能な範囲は制限されていますが、制限されているからこそ皆さんはあまり気にせず動かすことができています。
IRIAM(イリアム)側がいかにVライバー側の不可が無いように機能を組み込んだかわかりますね。
トラッキング負荷を主として考えると、お世辞抜きで超優秀なんです。
IRIAM(イリアム)のLive2Dの場合
IRIAM(イリアム)に実装するLive2Dは影響する顔の動作が増えます。
動作が増えれば増えるほど、表情筋と首などの動きをフル活用する必要が生まれます。
顔年齢若くなっちゃいますよ。
いくつか特殊動作を入れたモデルをお渡しする際、たまに私がライバーさんにお伝えするのが
「表情筋鍛えましょう」
です。
私はこれで2歳若返りました。
IRIAM(イリアム)でLive2Dを実装する場合、何が動くかは過去の記事をご覧ください。
VTuberのLive2Dの場合
VTuberのLive2Dモデルを制作する場合、無理な動き想定せずに作成する為モデラーとしてはIRIAMで特殊動作盛るよりVTuverモデルのほうが制作が楽です。
例えばIRIAM(イリアム)で目を星にする場合などは眉上げに動作を実装しますが、VTuberモデルの場合は「目を星にする」というパラメータを作成してそこに実装するのみです。
この動作をキーバインドというものに設定し、表情やポーズを切り替えます。
一見VTuberのほうが圧倒的に楽かと思いますが、このキーバインドというものが曲者です。
特にIRIAM(イリアム)からVTuberに移行するVライバーは、このキーバインドが上手く活用できないことが多いでしょう。
キーバインドに関しては以前コチラ↓で触れたような覚えがあります。
VTuberモデルを動かす大変さ
まず、みなさんが想像するVTuber通りにYoutubeの配信で動かすには、その通りにモデリングされていても慣れるまで大変です。
なぜか・・・
1.瞬時のキーバインド動作
これ冗談抜きで本当に大変なんです。
勿論トラッキング用にiPhoneを設置しています。
画面上のボタンやキーボード入力にキーバインドを設定。
あとは配信中にリアクションに応じてそのボタンやキーボードを押すだけなんですが・・・。
VTuberは他にもやることが盛りだくさんです。
2.OBSの操作は大変
OBS・・・Youtube配信によく使われる画面構成などを司るアプリ。
Youtubeで配信する際、画面がシンプルなIRIAM(イリアム)と違ってYoutubeは画面で遊べます。
これは大きなメリットですが、デメリットでもあります。
いろいろ画面で遊べすぎるんです。
その遊びにチカラを入れると、OBSのシーン切り替えや表示切り替えが多くなりキーバインド操作があまりできなくなります。
OBS操作は慣れるまで大変ですよ・・・
よくOPやEDでマイク切り忘れとかの切り抜きがありますが、実際に起こり得るんですよね・・・
3.キーバインドで遊ぶならSEは捨てるしか無いか
IRIAM(イリアム)のVライバーはBGMとSEがとても重要です。
画面がシンプルな分だけ、BGMとSEで他のVライバーと差をつける必要があります。
しかし、キーバインド動作やOBSの設定で遊べる分だけここにSEを入れるとなると更に大変になります。
AG-03などに外部入力でタブレットを設定し、そのタブレットにSEのポン出しアプリを設定すれば可能ではありますが・・・
PC周りが要塞になりますね。
SEを積極的に利用しているVTuberさんは少ない印象です。
4.配信内容によってはキーバインドは使わない(えない)
ゲーム配信を主としている場合や、歌配信を主としている場合はキーバインドで遊ぶことは殆ど無いでしょう。
ただVTuberのモデルは笑顔や困り顔、怒り顔などの表情切り替えをキーバインドに設定することも多いです。(個人的な意見ですが)
笑顔をキーバインドに設定することで、基本的には表情筋に頼らなくても感情が伝えられます。
それでも、配信内容によってはキーバインド操作をする時間が無いので持て余してしまうかも。
ただ、笑顔操作をキーバインドに振ったモデルを使う場合は、ゲーム中でもキーバインド動作をしないと楽しい感じが伝わってこない可能性があります。
ってことはゲーム中でもキーバインドを使うか、表情筋駆使して笑顔を作るかが必要になります。
それでも上の層のVTuberは上手い
筆者の個人的な話になりますが、某大手VTuber事務所の巫女姿のピンク髪の子が推しです。
彼女は配信中での表情の切り替えや、OBSでの画面作りや画面遊びが抜きん出ています。
やはり上の層に居るVTuberはそういったことでの画面遊び、見せ方がとても上手いですね。
結局のところ、IRIAM(イリアム)のVライバーにしてもYoutubeのVTuberにしても、基本的な部分の配信技術は卓越しています。
それは最初からあったものではなく、努力によるものです。
そんな配信する上での大変さの他にも・・・・
IRIAM(イリアム)と違い、収益化まで1ヶ月でクリアする場合もあれば、3年かけても、5年かけても収益化されないことがあります。
そんな大変な業界でも、何年も続けることができるVTuberは単純にすごいと筆者は思います。
まぁ個人的にはIRIAM(イリアム)と平行で行うのがベストだと思いますけどね。
今回はここまで!!